【クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)】剪定の基本を庭師が伝授

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は、ヨーロッパが原産で、日本の地でも実が赤く色づくクリスマスの季節に欠かせない常緑の高木です。ギザギザの鋸歯で棘の鋭い葉に赤い実を付けることからクリスマスを彩るリースやデコレーションの花材として用いられています。
このページでは、クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の剪定の時期や剪定方法、育て方のコツなどを、プロの庭師が伝授いたします。

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目次

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の特徴

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)とはどういった特徴をもつ木なのでしょうか。
分類:常緑高木
科名:モチノキ科モチノキ属
原産地:西アジア、ヨーロッパ南部、アフリカ北部
樹高:6~8m
常落区分:常緑性
耐寒:普通
耐暑:普通
開花期:4月~5月
葉張り(樹冠の横幅):2~3m
花色:白
果実色:赤
果実熟期:11月~2月
用途:シンボルツリー、サブツリー、生垣、鉢植え、花材
和名:西洋柊(せいようひいらぎ)
学名:Ilex aquifolium
英名:English holly/European holly
別名:ホーリー、ホリー、イングリッシュホーリー、セイヨウヒイラギ、チャイニーズホーリー、ヒイラギモチ
記念樹:クリスマスホーリーは、イエスの受難(十字架刑)の血と苦悩を象徴する「聖なる木」で、イエスの足元に落ちた血の跡から生えた植物ともいわれ、魔除けの力が宿っている木と信じられています。更に、日本文化でも棘のある木は、神の力が宿る「神聖な木」で、邪鬼祓いや魔除けとなるとされていて、地方によっては節分に、ヒイラギの小枝と焼いたイワシの頭を門戸に飾る風習があったり、葉のギザギザの棘が鬼の目に刺さって、家に入って来られないということより鬼門や玄関脇などに植えると良いともされる風習が残っている地区もあります。近年では、その名の通り、クリスマスシーズンを彩ってくれる木として、シンボルツリーなどにも用いられています。

花言葉:クリスマスホーリーの花言葉は、「将来の見通し」「神を信じます」「慎重」「予見」「不滅の輝き」「先見の明」「洞察力」「用心」などがあります。

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は、クリスマスの季節に鉢物や切り花、デコレーションの花材などとして出回る常緑高木で、葉の形や実の色などが、節分に使われるヒイラギに良く似ていますが、ヒイラギはモクセイ科で、クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)はモチノキ科ですから、植物分類上は全く異なる植物です。

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)が、クリスマスのデコレーションに用いられるようになったのは、イタリアで農業の神(サツヌルス)を祭るときに、クリスマスホーリーの実と葉を用いていたことがルーツとされていて、鋸葉の棘に悪魔を払う力があると考えられていたそうです。日本での棘のある木の葉が鬼の目に刺さって家の中に入って来られないという風習にも通じるものがありますね。

クリスマスホーリーの和名は、西洋ヒイラギと名付けられていますが、こちらは西洋に分布するヒイラギに似た葉の木という意味で付けられていますので、多くの方が混同してしまうのも致し方ないことかも知れませんね。

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の剪定時期

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の剪定時期は、3月〜4月と9月〜10月が剪定の適期です。比較的生長が遅いクリスマスホーリーは強剪定ではなく、樹形を整える程度の軽い剪定で構わない場合が多いですが、環境が合う場合には、予想以上に生長する場合もあるため、生長度合に合わせた剪定が必要です。

3月~4月の剪定では、自然樹形で整える場合は、徒長枝や混みあった不要枝み合った枝などを剪定します。9月~10月の剪定では、夏場に生長した枝を剪定しつつ、樹形を整えましょう。また、適宜、風通しが良くなるように透かし剪定も行いましょう。生垣の場合は、3月~4月の剪定では強めに剪定を行い、9月~10月の剪定では美しさを重視し樹形を整えることを重点的に行いましょう。

クリスマスホーリーお手入れカレンダー

101112
 開花期
鑑賞期      ● ● 
植え付け● ●    ● ●   
植え替え     
肥料       
剪定      
挿し木   

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の剪定をしてはいけない時期

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は、10月~3月の期間にかけて、花芽の分化が行われ、4月~5月に開花します。そして11月頃に結実しますので、結実と花芽形成時期が同時に行われていますので、どの時期に剪定を行っても、実か花芽を落とすことになってしまいます。従って、剪定を行ってはいけない時期としては、一般的には花芽分化後と言われていますが、クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の花芽は、枝先にしか付きませんから、枝先をしなければ花芽を摘んでしまうこともないので、このあたりを注意して剪定を行いましょう。

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の剪定方法

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)を自然樹形で楽しむ場合は、あまり剪定を行わず刺々しい荒い樹形を楽しんでみましょう。基本的に生長はゆっくり目ですから、極端に樹形を乱す枝や混みあっている枝などを剪定しましょう。垣根や生垣、トピアリーなどに仕立てる場合も基本的な剪定方法は同様ですが、強剪定にも耐えうるほど強い樹木ですから、太い枝の部分まで刈り込んでも芽吹いてきますので安心して剪定を行いましょう。

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)が枯れる原因

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は、日当たりと風通しが良い環境を好みます。実の量は日照量に比例するので、太陽光をたくさん浴びれる環境が好ましいですが、反面、夏の水切れに弱く、枯れる原因の多くは夏場の乾燥による水切れですから、夏場に西日が当たる場合は養生し、葉焼けを防ぐことと、表土の乾き具合を見て水やりを行ってください。

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クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の肥料

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の施肥は、多くの実を付けるための栄養として、3〜4月に緩効性肥料を株元から10cm~20cm程度離れた所に施しましょう。花後の6月にはお礼肥えとして緩効性化成肥料を施しましょう。

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)病気と害虫

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は、病気と害虫には比較的強い樹木ですが、稀に黒紋病や斑点病が発生する場合があります。また、吸汁性昆虫によるすす病も発生ケースがあります。

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の増やし方

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は、挿し木で増やす場合が多いですが、あまり成功率は高くありません。クリスマスホーリーは、基本的に発根率が高くなく、大変難しいため、苗木を購入される方が良いかも知れません。

挿し木にチャレンジされる場合、3月~5月の挿し木は、前年に伸びた枝を使う「古枝挿し」、6月~7月に挿し木を行う場合は、新しく芽吹いて伸びた枝を使う「緑枝挿し」で行いましょう。

まとめ

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は、一般的には生長が遅い木とされていますが、環境が合えば、驚くほど生長が早くなったりします。また、お手入れをして生育環境が整えば、晩秋には真っ赤な実をたくさんつけてくれます。クリスマスのリースやアレンジメントの花材にも大活躍してくれます。そんな観賞用の庭木としても、デコレーション用のシンボルツリーにしても楽しめるクリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)をお庭に植えてみませんか。

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の剪定やお手入れで困った場合は、ぜひ庭家plus 岡山へご相談ください。
皆様の素敵なお庭づくりのお手伝いができれば幸いです。

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執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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