【アゴニス】基礎知識と育て方を庭師が伝授

黒葉が美しく、香りも楽しめるシックなオージープランツ!|【アゴニス】の育て方のコツをプロの庭師が伝授します 

細葉と柔らかい枝が優しい印象のアゴニス。ユーカリと同じフトモモ科で、ペパーミントのような爽やかな香りがするオージープランツ(オーストラリアンプランツ)です。黒葉が美しいことから、日本では「黒ユーカリ」という通称でも流通しています。環境が合えば大きくなり、関東以南では地植えもできます。どんな植物とも合わせやすく、ドライガーデンなどかっこいいお庭にもおすすめです。この記事では、日本でも比較的育てやすいオージープランツ(オーストラリアンプランツ)のアゴニスの種類や基本の育て方、剪定のコツを解説します。

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目次

アゴニスの基本情報

分類:フトモモ科アゴニス属
学名:Agonis(Agonis flexuosa)
英名:Willow myrtle、Peppermint willow、Western Australia Peppermint tree
別名:ブラックユーカリ、黒ユーカリ
原産地:オーストラリア
樹高:3〜5m
葉張り:2〜3m
常落区分:常緑中高木
耐寒性:-5℃前後
耐暑性:強い
開花期:夏〜秋
花色:白色
用途:シンボルツリー、垣根、ドライガーデンなど
剪定時期:春、秋

アゴニスの特徴

アゴニスは、西オーストラリアに自生するフトモモ科の常緑中高木です。アゴニスにはいくつか種類がありますが、園芸種として出回っているのはアゴニス・フレクソーサ(Agonis flexuosa)です。原種は緑葉ですが、日本では黒葉の品種が代表的です。ユーカリとは別の植物ですが、同じフトモモ科のためか「黒ユーカリ」という通称でも出回ります。

香りと樹姿

アゴニスは西オーストラリアのペパーミントツリーとも知られ、葉からすっとした爽やかな香りがします。ユーカリに似た香りです。英名ではWillow-myrtle(willowはヤナギ、myrtleはフトモモ科の植物)と呼ばれるように、ヤナギのように枝が枝垂れます。アゴニス・フレクソーサの原種は葉がやや楕円形ですが、園芸種はヤナギのような細葉の品種が多いです。温暖地では地植えでも大きく育ち、ユーカリやアカシアのようにぐんぐん大きくなります。

西オーストラリア原産でも育てやすい

日本では栽培が難しいとされる乾燥地帯の西オーストラリア原産ですが、その中でもアゴニスは環境適応性の高い植物です。雨の多い温帯地域でも育つため、日本でも比較的育てやすいオージープランツ(オーストラリアンプランツ)と言えます。自生地は海岸沿いで、潮風にも耐性があります。生育旺盛で剪定にも強いので、垣根にもできるほど強健です。

耐暑性と夏越し

暑さには強いですが、日本の高温多湿は苦手です。特に小さめの苗は、夏越しが難しい面があります。若木のうちはなるべく鉢植えで管理し、夏の直射日光や強い西日は避け、風通しの良い半日陰で管理するのがおすすめです。また、暑い時期は水切れしやすいので、涼しい朝晩の2回、水切れのチェックをしましょう。

耐寒性と冬越し

耐寒性は−5℃前後で、関東以南では地植えができます。株が大きくなれば、ある程度の寒さにも耐えますが、あまり寒いと葉に傷みが出ることがあります。その際は、切り戻しをすると春には回復します。株元にマルチング(ビニールなどで覆うこと)などをして防寒対策を行うのも効果的です。

アゴニスの主な品種

アゴニス・フレクソーサ(Agonis flexuosa ‘Burgundy’)【原種】

アゴニスの中でも樹高が高くなる品種で、園芸用としてはフレクソーサの園芸種が主流です。原種のフレクソーサは後述のアゴニス・ブラックテイルなどの園芸種より葉が幅広く、緑葉です。オーストラリアの原住民たちはこの木をワニルと呼び、枝を槍などの道具に加工したり、葉を防腐剤として利用したりしていました。西オーストラリア原産ですが、シドニーなどの温暖地でも街路樹などに使用されています。日本で出回ることはあまりありません。

アゴニス・ブラックテイル(Agonis flexuosa’Black Tail’)

日本で園芸種としてよく出回る代表的な品種です。冬に深みのある黒葉に紅葉する品種で、アゴニスが「黒ユーカリ」という通称で出回る所以でもあります。夏の葉は緑っぽく、寒さにあたると黒紫褐色となるため、お庭のウィンターガーデンとしても適しています。ブラックテイルの正式名称はアゴニス・ジャービスベイ・アフターダーク(Agonis flexuosa`Jervis Bay After Dark’)といい、海外ではアフターダークという品種名が一般的に知られています。他の種よりもやや成長は遅めです。

その他

海外では他にも、アゴニスの中でもひと際明るいライムグリーンの葉のレモン&ライム(Agonis flexuosa`Lemon&Lime’)、新葉が美しいワイン色になるバーガンディ(Agonis flexuosa ‘Burgundy’)などの品種が人気です。バーガンディの葉は、新葉のワイン色から緑色に変化するため、絶妙なグラデーションが楽しめます。日本でもまれに出回ることがあります。

アゴニスの育て方

水やり

株が大きくなれば乾燥にも強いですが、若木の頃や鉢植えでは水切れに気をつけましょう。乾燥に強く多湿に弱いと言われ、根腐れを引き起こしやすい植物ではありますが、特に鉢植えのオージープランツ(オーストラリアンプランツ)の枯れる原因は水切れが多いようです。
鉢植えの場合は鉢を持ち上げて軽くなり始めていたら、鉢底から水が出るくらいたっぷりと水をあげましょう。スリット鉢などの水はけの良い鉢で、毎回たっぷり水やりをするのがおすすめです。地植えの場合は降雨で問題ありませんが、晴れの日が続く真夏には様子をみて水やりをします。

日当たりと置き場所

日当たりを好みますが、半日だけ日が当たるような半日陰でも植栽できます。剪定を行わなければ樹高が3〜4mと大きくなるので、植えるスペースには気をつけましょう。ただ強い剪定にも耐えるので、現地では生垣などにも使われます。海沿いに自生するので基本潮風にも強いですが、寒風には弱いので強く風が当たるところは避けましょう。

肥料

基本的には肥料は必要ありません。リン酸が少ないオーストラリアの土壌で育つため、オージープランツ(オーストラリアンプランツ)はリン酸を施肥すると生育が悪くなることがあります。その中でもアゴニスは比較的抵抗力があり、若木の時は少しだけリン酸を施すと根の発育を促します。植え付けの際に緩効性肥料を施すと良いでしょう。ただし日本の肥料は特にリン酸の配合が高いものが多いため、追肥などをするときはリン酸が少なめのものを選びましょう。鉢植えの場合、春にリン酸の少ない油粕や堆肥などの有機肥料をやります。

植え付けと植え替え

春と秋が適期です。苗は葉色が濃くなる秋によく出回っています。自生地は砂地ですが、適応力が高くそこまで土を選びません。しかし多湿に弱いので、水はけの良い土が良いでしょう。赤玉土や鹿沼土、腐葉土などを混ぜた土がおすすめです。地植えの場合は、腐葉土や堆肥、砂などをすき込んで水はけの良い土壌を作りましょう。鉢植えの場合は2〜3年に1回、根の様子をみて植え替えます。

アゴニスの病気と害虫

蒸れるとサビ病になることがあります。特に梅雨の長雨などには注意が必要です。葉の裏に斑点が現れたら、症状が出た葉を取り除きます。他の葉にも伝染する可能性があるので、カットした葉はしっかりと処理します。蒸れ対策のためにも、長雨に当たらない場所で管理するのがおすすめです。
また乾燥するとハダニが発生することがあります。葉がかすれたような色になったときは、サビ病同様、葉をカットして処理します。水やりの際、葉に水をかけるとことで予防にもなります。

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アゴニスの剪定方法

真夏を避ければ、年中剪定できます。剪定に強く、萌芽力も強いので、どこでカットしても大丈夫です。特に梅雨や夏の蒸れを軽減するため、春に一度剪定するのがおすすめです。混み合った枝や内側に向いた枝などをカットして、全体に風が通るようなイメージでカットします。
剪定していると香りもよく、カットした枝は切り花やドライフラワーとして長く楽しめます。

アゴニスの増やし方

挿し木で増やします。枝を15cmほどにカットし、下の葉を取り除いて1〜2時間水に浸けます。切り口に発根剤を塗布し、赤玉土などの用土に挿します。根が出るまでに1〜2ヶ月かかるので、日陰で管理し、用土が乾かないように気をつけます。

まとめ

綺麗な黒葉で香りも楽しめるアゴニス。環境が合えば大きくなり、枝が枝垂れる姿がより美しくなります。夏から秋にたわわにつける白い花もシックでおしゃれで、シンボルツリーや垣根にもおすすめのオージープランツ(オーストラリアンプランツ)です。日本では秋頃、小さいポット苗で出回ることも増えてきました。スタイリッシュなドライガーデンとの相性もぴったりなアゴニスをお庭に迎え入れてみませんか。夏の蒸れに気をつけて、ぜひ育ててみてくださいね。

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執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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