シャープな庭木ヒイラギナンテン|ボリュームある樹形に剪定するコツ

ヒイラギを思わせるギザギザの葉と、ミモザのような黄色の小さな花を咲かせるヒイラギナンテン。個性的な姿は、和洋どちらのタイプの庭木にもピッタリです。
わりとコンパクトな樹高なので「剪定をした方がよいのか迷ったまま放置している」という方もいるかもしれません。
そこで、この記事では「ヒイラギナンテンの剪定方法」や「剪定のコツ」を紹介します。
ぜひ、参考にしながら剪定してみてくださいね。
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ヒイラギナンテンの基本情報
属名:メギ属
科名:メギ科
学名:Berberis japonica
英名:Japanese mahonia
和名:ヒイラギナンテン
別名:トウナンテン、チクシヒイラギナンテン
原産地:中国南部、台湾、ヒマラヤなど
樹高:約1.5~2m
区分:常緑広葉樹
耐暑性:強い
耐寒性:強い
開花期:3~4月頃
花色:黄色
果実期:6~7月頃
果実色:黒青色
用途:庭木、公園樹など
ヒイラギナンテンの特徴

ツヤのある葉が美しいヒイラギナンテンは、その名のとおりヒイラギに似たギザギザの葉を持つ庭木です。
常緑広葉樹ですが、秋になると赤銅色の葉へと色変わりします。その姿は、ひときわ目をひく美しさです。
また、春先の3~4月には、明るい黄色の花を房状に咲かせ、小さな花穂がほのかに甘い香りを漂わせることから庭木としても人気があります。
果実期には、一見ブルーベリーを思わせる黒青色の実が連なるでしょう。
ナンテンのような実のつき方が名前の由来といわれていますが、実の色合いは程遠いものがあります。
学名や英名に「japonica」や「Japanese」といった、日本を思わせる名前が含まれているものの、日本へ入ってきたのは江戸時代初期です。
原産地は中国や台湾、ヒマラヤです。
樹高はあまり高くならず、1.5~2mほど。剪定によって樹形を管理しやすく、コンパクトに調整もできるので「お庭のスペースがあまりない」という方でも育てやすいでしょう。
ヒイラギナンテンは葉の美しさ、花や実を、一年を通して楽しめる魅力的な庭木ですよ。
ヒイラギナンテンの剪定時期

ヒイラギナンテンの剪定は、3月中旬~4月頃を目安に行います。
芽吹く前に剪定を行うので、樹形のバランスを整えやすいでしょう。
はじめてヒイラギナンテンの剪定に挑戦する方や、強剪定を行う際は、とくに3月がおすすめです。
理想の樹形へ仕立ててみてくださいね。
ご注意ください!
自分で剪定する際に、
事故が発生しています。

設備不良による転倒や、害虫との接触など、剪定中の事故が発生しています。
十分注意の上、怪我のないように、作業を行いましょう。
ヒイラギナンテンの剪定方法

ヒイラギナンテンの剪定は、「間引き剪定(透かし剪定)」をしながら、バランスを整えていきましょう。
ヒイラギナンテンは成長スピードが遅いので、剪定する場所を決めるのが難しいかもしれません。少し離れた場所から、混みあっている枝やバランス悪く成長してしまった箇所に目星をつけます。
伸びすぎている不要な枝などを剪定し、風の通り道と日当たりのよさを確保しましょう。また、ヒイラギナンテンの花芽は古い枝には付きません。古そうな枝は、根元から剪定するか、バランスのよい場所で切り落とします。
樹高を抑えて、コンパクトに仕立てたいという方は、毎年繰り返し剪定を行うのがおすすめ。
枝分かれして、こんもりとした樹形へと成長してくれるはずですよ。
剪定のポイントとコツ
ヒイラギナンテンの剪定のコツは、枝先から一節目の下で剪定をすることです。
剪定した枝先からは、いくつかの新梢が芽吹き、立体的な樹形へと成長していきます。
先に述べた通り、剪定を先延ばしにしていると、樹高ばかりが高くなり、花芽も付きにくくなります。コンパクトな樹高と、満開の花を楽しみたい方は剪定のコツを掴み、毎年繰り返し行うのがポイントです。
またヒイラギナンテンにはトゲがあるので、剪定作業時には充分に注意してくださいね。
ヒイラギナンテンの剪定メリット
ヒイラギナンテンの剪定を行うメリットは「樹形を整えられること」でしょう。
ヒイラギナンテンは枝分かれしにくい性質があるので、剪定しないまま放置していると、上へ向かってどんどん伸びてしまいます。
そうなると樹高ばかりが高くなり、花数が少なくなることも。
剪定を繰り返し行うことで、枝分かれしやすくなり、枝先には花芽が付きはじめるでしょう。
また、枝のボリュームが増すごとに、コンパクトながらも存在感のある株へと成長します。
そして、不要な枝を切る剪定は、風通しと日当たりのよさを作りだします。
剪定作業は、病害虫の発生しにくい環境を作りだすメリットも兼ね備えています。
ヒイラギナンテンの育て方
ヒイラギナンテンは、耐暑性、耐寒性に強い庭木です。丈夫で育てやすい植物ですが、育て方のポイントをおさらいしておきましょう。
日当たり
ヒイラギナンテンは、日当たりのよい場所で育てましょう。
日陰で育てると、花付きが悪くなり、株も細く弱々しい状態になってしまいます。
鮮やかな黄色の花を“たわわ”に咲かせるには、太陽の日差しが欠かせません。
ところが、西日や夏の直射日光は葉焼けの原因となるので「半日陰~程よい日当たり」を確保してあげるようにしましょう。
水やり
ヒイラギナンテンは、基本的に水やりは必要ありません。乾燥が気になるシーズンや、真夏の高温が続いた日のみ、朝または夕方に水やりを行いましょう。
肥料
肥料がなくても充分に育ちますが、年に一度を目安に肥料を施しましょう。
1~2月に、寒肥として「緩効性化成肥料」または「固形の油かす」を株元の近くへあたえます。
じっくりと時間をかけて肥料を吸収し、元気に育っていくでしょう。
植え付け
ヒイラギナンテンの植え付けは、3月中旬~4月を目安に行いましょう。
春のタイミングを逃してしまった場合は、無理に植え付けをせず、秋のタイミングまで待つのがおすすめ。冬が訪れる前の10月上旬~11月に植え付けます。
植え付け場所を決めたら、根鉢より一回りほど大きめの穴を掘っておきましょう。
そこへ腐葉土、完熟堆肥などをすき込み、土に馴染ませておきます。
根鉢についている古く固まった土は、水で洗い流してください。根を傷つけないよう軽くほぐしてから植え付けを行うと、土に馴染みやすいでしょう。
植え付け直後、根付くまで心配なときには、支柱を添えてくださいね。
ヒイラギナンテンの病害虫
ヒイラギナンテンは病害虫に強い庭木です。ただし、風通しが悪くなってしまうと、病害虫が発生することもあります。
ヒイラギナンテンが気をつけたい病気を紹介します。
炭疽病(たんそびょう)
葉に黒い斑点のような症状を見つけたら、炭疽病を発症しているかもしれません。
長雨が続いた後に発生することが多い病気です。
症状が株全体に広がる前の早い段階で、発生している枝を切り落とします。薬剤を散布し回復を待ちましょう。
うどんこ病
白い粉をまぶしたように発症するうどんこ病は、カビの一種です。
気温が高く、乾燥している環境で増殖し、風に乗って他の植物へ伝染していきます。
初期の段階であれば、酢や重曹を薄めたスプレーをするだけで効果があります。
立ち枯れ病
ヒイラギナンテンの葉が茶色く枯れたようになっていたら、立ち枯れ病を発症している可能性があります。
土の中のカビが原因で発症する病気なので、高温多湿のシーズンは要注意。
放っておくとヒイラギナンテンは枯れてしまい、他の植物へも伝染してしまいます。
異変をおこしている株は周辺の土ごと抜き取り、焼却処分しましょう。そして、薬剤を散布し予防することをおすすめします。
まとめ

ヒイラギナンテンは、和洋どのタイプのお庭にも自然と馴染む庭木です。ヒイラギのようなシャープな葉はツヤのある輝きを放ち、飽きずにその美しさを眺めていられるでしょう。
開花期にはガラリと印象が変わり、微笑ましい黄色が目を楽しませてくれます。
季節ごとに、さまざまな変化を見せてくれるヒイラギナンテンの剪定は難しくないので、はじめての方でもスムーズでしょう。
「今までは放置していた」という方も、こちらの記事を参考に、ぜひ剪定にチャレンジしてみてくださいね。
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎
ご注意ください!
自分で剪定する際に、
事故が発生しています。
想定外の設備不良や害虫との遭遇など、剪定中の様々な事故が発生しています。
事例1
脚立から転落、頭をぶつけた

庭で植木の剪定の作業をするため脚立で作業中、自分の足元の確認が不十分であったため脚立から転落し下にあった石に頭をぶつけた。
事例2
蜂に刺され動けなくなった

樹木の剪定作業中、蜂の巣に気付かず蜂に刺され、まもなく動けなくなった。
事例3
トリマーの刃で右手小指裂傷

トリマーを使い刈り込み作業中、トリマーのエンジンを止めずに置き、刈って落ちた葉を整理していたため、トリマーの刃と右手小指が当たってしまい裂傷した。
引用:厚生労働省職場の安全サイト 労働災害事例(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pgm/SHISYO_FND.html)平成29年5月,7月
危険に遭遇した際には、思ったように体が動かないものです。
樹木の状態や周囲の状況に合わせた道具や準備で十分注意の上、怪我のないように作業を行いましょう。
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