
ハナモモ(花桃)は中国原産の、バラ科モモ属の耐寒性落葉低木で、日本で数多くお花の観賞用に改良したモモです。サクラの花の咲く時期に前後して花が咲くことが多く、平安時代からはモモの節句として親しまれているひな祭りの祭壇に飾られるようになったそう。
そんなハナモモは、耐寒性、耐暑性が強く育てやすく、お花もたくさん付けてくれるため、観賞用の庭木として多くのご家庭のお庭に植樹されています。
この記事では、ハナモモ(花桃)の剪定の時期や剪定方法、育て方のコツなどを、プロの庭師が伝授いたします。
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ハナモモ(花桃)の基礎知識
分類:落葉高木
原産地:中国
樹高:5~8m
常落区分:落葉性
日照:日なた
耐暑:強い
耐寒:強い
開花期:3月中旬~4月中旬
葉張り(樹冠の横幅):3~6m
花色:白、赤、ピンク、複色
果実色:白(果実は食用にはなりません)
果実熟期:7月~8月
剪定時期:3月~4月、1月~2月
用途:シンボルツリー、庭木
和名:花桃
記念樹:桃の節句には欠かせない美しい花を咲かせる、女の子の誕生を祝う縁起の良い木で、古来より中国では災いを除き、福を招くとされているため、女の子の「誕生日祝い」などに用いられています。花言葉:「恋のとりこ」「よい気立て」「あなたに夢中」
ハナモモ(花桃)の特徴

花桃(ハナモモ)は、枝いっぱいに咲くピンクや白の花を楽しむ、モモ(桃)の園芸品種です。立ち性、枝垂れ形などの品種があります。
ハナモモ(花桃)は、弥生時代に中国から伝わり、平安時代の穢れを払う流し雛の雛遊びのころに美しい花をつけることより、お雛祭りがいつしか、桃の節句と呼ばれるようになり、ひな祭りには欠かせないお花となっています。
ハナモモ(花桃)の剪定
ハナモモ(花桃)の剪定時期は、3月~4月と1月~2月が適期です。
3月~4月の剪定では、不要枝などの整理を行い、新しい枝が複数伸びるように、花の咲いた枝の基部の2~3芽を残して剪定します。
1月~2月の剪定では、休眠期の剪定ですから、樹形を整える剪定を行いましょう。剪定の時期が遅れると、新しい枝の生育が遅れ、花芽ができにくくなるので注意が必要です。
ハナモモ(花桃)の剪定をしてはいけない時期
ハナモモ(花桃)は、7月~8月に花芽が分化しますから、1月~2月の剪定時や花芽分化後のお手入れの際には、花芽を切り落とさないように注意して剪定を行いましょう。また、梅雨時期には切り口から雑菌が入る場合もあるので、切り口は保護剤で保護しておきましょう。

ハナモモ(花桃)の剪定方法
ハナモモ(花桃)の剪定では、樹形を整え、花をたくさん咲かせるために行います。ハナモモは品種により、樹形が異なりますから、品種と樹形の確認を忘れずに行いましょう。
葉が落ち休眠期に入る1月~2月の冬の剪定では、花芽を切り落とさないように注意を行い、枯れ枝や重なった枝を切り除く程度にしておきましょう。
3月~5月の花後の剪定では、樹形を整える剪定を行いましょう。全体の枝を1/3程度の長さに揃えるとともに、外側に向いている新芽の上で切り落とすと、きれいな樹形に整えることができます。また、不要枝は切り落とし、幹に日光が当たるように剪定を行いましょう。枝垂れ咲きの品種は上向きの芽で切り落とすと、新枝が美しい弧を描いてしだれてくれます。
また、ひこばえや幹から直接出る枝は見つけ次第、時期に関係なく切り除いておきましょう。
ご注意ください!
自分で剪定する際に、
事故が発生しています。

設備不良による転倒や、害虫との接触など、剪定中の事故が発生しています。
十分注意の上、怪我のないように、作業を行いましょう。
ハナモモ(花桃)が枯れる原因
ハナモモ(花桃)が枯れる多い原因は、病害虫と剪定時期の間違いです。ハナモモの剪定時期は春と冬ですが、この適期以外の時期に強剪定をし過ぎると株を弱らす原因になり、ダメージが大きい場合は枯れることとなってしまうので、剪定時期を間違えないように注意しましょう。
ハナモモ(花桃)の育て方
ハナモモ(花桃)は、寒さにも暑さにも強く、初心者でも育てやすい樹木です。
日当たり
日当たりのよい場所を好みます。
水やり
7月~9月中旬は、乾燥しないように、気温が低くなる朝か夕方に地面にしみ込むまでたっぷりと与えます。
ほかの時期は自然雨で育てることができます。
植え付け
ハナモモ(花桃)の植え付けは12月~3月の落葉期が適期です。
日当たり、水はけのよい肥沃な場所に植えつけます。
ハナモモ(花桃)の肥料
ハナモモ(花桃)は、2~3月の落葉期に化成肥料の寒肥を施しましょう。開花後には化成肥料をお礼肥として施しましょう。
ハナモモ(花桃)の病気と害虫
ハナモモにつきやすい害虫は、アブラムシとカイガラムシです。アブラムシは殺虫剤で駆除しましょう。カイガラムシは殺虫剤は効きにくので、ブラシなどで取り除きましょう。
ハナモモが罹りやすい病気は、うどんこ病とすす病で、湿度の高い時期に多く発生するため、風通しが良くなるように適宜透かし剪定を行いましょう。病気は見つけたら葉を切り取り、薬剤の散布を行いましょう。
ハナモモ(花桃)の増やし方
ハナモモ(花桃)は、挿し木で増やすことができます。5月~6月に、その年に生えた新しい枝を挿し木にしましょう。
挿し木は枝を長さ10cm程度切り取り、30分~1時間程度は水揚げを行いましょう。切り口には発根促進剤を施し、鹿沼土やさし木用土に、動かないようにさしましょう。日陰で管理し乾燥に注意しましょう。発根したら、庭に地植えするか鉢植えに植え替えてください。
まとめ

ハナモモ(花桃)は、春の訪れを知らせてくれる美しい花をたくさん咲かせてくれます。子供の成長を願い、平和と安らぎを願いお庭に植えられる方も多いハナモモを育ててみませんか。
剪定やお世話などの作業が難しい場合は、庭家plus 岡山までご相談ください。綺麗な庭で皆様の暮らしが豊かになれば幸いです。
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎
ご注意ください!
自分で剪定する際に、
事故が発生しています。
想定外の設備不良や害虫との遭遇など、剪定中の様々な事故が発生しています。
事例1
脚立から転落、頭をぶつけた

庭で植木の剪定の作業をするため脚立で作業中、自分の足元の確認が不十分であったため脚立から転落し下にあった石に頭をぶつけた。
事例2
蜂に刺され動けなくなった

樹木の剪定作業中、蜂の巣に気付かず蜂に刺され、まもなく動けなくなった。
事例3
トリマーの刃で右手小指裂傷

トリマーを使い刈り込み作業中、トリマーのエンジンを止めずに置き、刈って落ちた葉を整理していたため、トリマーの刃と右手小指が当たってしまい裂傷した。
引用:厚生労働省職場の安全サイト 労働災害事例(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pgm/SHISYO_FND.html)平成29年5月,7月
危険に遭遇した際には、思ったように体が動かないものです。
樹木の状態や周囲の状況に合わせた道具や準備で十分注意の上、怪我のないように作業を行いましょう。
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