
真っ赤で甘酸っぱい実がかわいいヤマモモの木。
「ヤマモモ」という言葉自体をあまり聞いたことがない方もいるかもしれませんが、日本人にとってなじみ深い樹木で、庭木として育てている方は意外にも多いです。
では、庭木に植えているヤマモモをいつ、どうやって剪定したら良いかご存知でしょうか?
ヤマモモは剪定をせず放置してしまっていると害虫が発生するおそれもあるため、剪定時期や剪定方法など詳しく知っておく必要があります。
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ヤマモモの特徴

ヤマモモとはどういった特徴をもつ木なのでしょうか。
科名:山桃(やまもも)科
属名:ヤマモモ属
学名:Myrica rubra
(Myrica : ヤマモモ属、rubra : 赤色の)
Myrica はギリシャ語の 「myrizein(芳香、香料)」 が語源らしい。
別名:楊梅(ようばい)
形態 :高木
原産地 :本州中部~南部、四国、九州、南西諸島
樹高: 15m
開花期: 4月
花色 :赤
耐寒性 :やや弱い
耐暑性 :強い
特性・用途:常緑性
花言葉:「ただひとりを愛する」
ヤマモモは、ヤマモモ科ヤマモモ属に分類されている高木で、日本では関東南部から沖縄までの温かい地域に多く存在しており、ヤマモモの甘酸っぱさは古くから親しまれています。
ヤマモモの名の由来は「山のモモ」の意味で、山に自生していて食べられる果実がなるということから名づけられましたが、バラ科のモモとは無縁の植物です。
光沢のある常緑の葉で、庭木、街路樹などによく利用され、樹形が観賞されます。
ヤマモモはオスとメスがある雌雄異株の木「雌雄異株」で、4月頃に小さく目立たない花を咲かせます。
雌木には初夏に直径2~3センチほどの暗紅紫色のやや松脂臭のある果実がなります。
果実はそのまま食べても美味しいですが、煮物、ジャム、砂糖漬けなどさまざまに利用できます。
風が吹くと実がすぐに落ち、生食用には日もちが悪いためまとめて収穫してジャムやジュース、果実酒に用いるのが一般的です。
高さは15メートルほど、中には20~25メートルほどまで高く大きく成長し、幹は直径1メートルにもなるものもあります。
葉っぱの色は深い緑色で幹は灰白色です。
葉のわきから小さな赤い花が咲いていき、その後真っ赤な実がなります。
この真っ赤な実はそのまま食べることもできますし、ジャムやジュース、果実酒に使われることも多いです。
ヤマモモは遠く離れた場所にも花粉を飛ばせることから「一途」や「ただ1人を愛す」というような花言葉がつけられたといわれています。
ヤマモモの剪定時期

害虫の発生を防いでしっかり実らせるためには、ヤマモモをいつ剪定すればいいのでしょうか。
ヤマモモは春になると伸びた枝の先に花芽をつくります。
ヤマモモの実は、前年に伸びた枝葉の脇に実りますので、何も考えずに年中刈り込んでいると、一向に実がなりません。
「実はどうでもいい」という方は、温暖な時期であればいつ剪定しても大丈夫です。
実を楽しむ場合は3月~4月が剪定の適期です。
この頃には花の様子が分かるため、摘果(間引き)しながら剪定することができます。
ヤマモモは収穫量が安定せず、実がたくさんなった年の翌年は、収穫が少なくなりがちです(「隔年結果」と言います)。
春に伸びた枝の先端に花芽を作り、それが翌春に咲いて実を付ける性質がありますので、3~4月に軽く剪定することが実付きをよくしながら樹形をきれいにとどめておくのがポイントです。
冬の時期に剪定をおこなってしまうと寒さで葉っぱが焼けたり、黒ずんでしまい落ちる可能性があります。
これらの症状は凍害によるものなので冬に剪定をするのは避けましょう。
また、ヤマモモの実を収穫するのに適している時期は6~7月です。
花が咲き終わった5月頃、未熟な実は自然と木から落ちてしまうので、摘果の必要はありません。
もし、多く実が付いているなと感じたら、葉っぱ5枚に対して1個の果実が付くよう、数を調節していきましょう。
しかし、ヤマモモの実はやわらかいため雨に当たると水っぽくなってしまいます。
そのため6~7月中の梅雨になる前か後に真っ赤に完熟した実を収穫してしまうことをおすすめします。
雨に当たると実の味が落ちてしまうので、梅雨の合間に素早く収穫してしまうのがおいしいヤマモモの実を楽しむコツです。
ヤマモモの剪定方法
安定して収穫するには、4月中に「結果枝」(=実がなっている枝)の量を減らす必要があります。
自然樹形は、こんもりとした楕円形で、老木になるほど円形化していきますが、市販されている苗木は枝葉の出方が荒く、棒状のものが多いです。
剪定を重ねて少しずつ円形にしていきましょう。
まず剪定道具ですが、一般的には刈り込みバサミで刈り込むのでなく、木バサミや剪定バサミで枝抜きをします。
枝の切り口などに菌が侵入してしまうとヤマモモが病気になってしまうおそれがありますので、清潔なものを使いましょう。
ヤマモモの剪定方法は「透かし剪定」といわれるものが一般的な方法になります。
透かし剪定とは、枝が伸びすぎてしまっていたり細かい枝が多く混みすぎているところをほどよく透かす方法です。
枝と枝にほどよくすき間ができることで、風通しや日当たりがよくなり木全体の見た目もよくなります。
剪定手順は以下のとおりです。
①伸びすぎた不要な枝を剪定する
②枯れてしまった枝を切って取り除く
③混みすぎている枝を分岐している箇所から切って取り除く
また、剪定は軽めに行うのがおすすめです。
ヤマモモの実はやわらかく水に弱いうえに、実が落ちやすくなっています。
花芽や実には注意して剪定をしましょう。
木全体のバランスを見て、伸びすぎている枝や混み合っている部分の枝、内向きの枝といった余計な枝だけを間引いていきましょう。
全ての枝の先端だけを短くする剪定は、花芽を全て切り落とすことになるので注意してください。
オスの木や街路樹として用いるような場合、すべての枝先を切り揃えて、きっちりとした円形に仕上げることが多いですが、メスの木で実を楽しむ場合は、注意が必要です。
隔年結果を防ぐのであれば、花を少なくします。
しかし必要以上に枝を切ってしまうと、庭木としての観賞価値は下がりますので、花だけを手で摘み取ります。
樹冠(じゅかん)は気になる枝がいっぱいあっても、一気に切ると失敗しますので、長年かけて形を整えていきます。
剪定をしたら、せっかくですから合わせて手入れも行いましょう。
水やりは基本的にあまり必要がありませんが、土が乾いていたら与えるくらいがちょうど良いです。
さらに害虫の有無を確認することも大切です。
発生したら早めに駆除する必要がありますが、農薬が効かない害虫もいるため効かない場合は早めにプロの業者に依頼しましょう。
ヤマモモを放っておくと

剪定の時期ややり方が分からずヤマモモをただ放置をしているだけの方も多いと思います。
しかし、ヤマモモを剪定をしないとどうなってしまうのでしょうか。
ヤマモモの根には「根瘤菌(こんりゅうきん)」と呼ばれる菌が共生しているため、ヤマモモ自体は丈夫な木で肥料がなくても育ちます。
放置しておくと高さが20メートル以上にもなりますので、大きくしないように剪定するのがコツです。
また、葉と葉が重なり合うくらい鬱蒼と茂ってくると、ハマキムシ、カイガラムシ、アブラムシ、ミノムシといった害虫の標的になります。
害虫が発生してしまうと、葉っぱや実を食い荒らされてしまいヤマモモの見た目が悪くなるため、枝透かし剪定が必要です。
また、大きくなりすぎてしまうと庭に日光が当たらなくなったり、庭の外観自体も損ねてしまいます。
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ままにすると風で菌が飛散し、再発の恐れがあります。
一度でも感染したということは、「再び病気が発生する可能性のある環境」ということです。できれば再発防止のために、風通しの良い場所への植え替えなどを検討しましょう。環境を改善できない場合は、農薬を散布します。
まとめ

ヤマモモは、病気や害虫の心配の少ない丈夫な果樹であり、むずかしい剪定は不要で、初心者でも安心して管理できることも魅力の1つです。
真っ赤な実は、ジャムや果実酒にして楽しめます。
はじめて果樹を栽培する方にはおすすめです。
もしご自身での剪定作業に取り組むことが難しいと感じる作業や、時間がかかったり面倒だと感じてしまったりする作業は、プロの剪定業者に依頼するのも上手にヤマモモを育てるコツです。
自分でできることは自分で、できないことだけをプロに任せる。このようにして、賢くヤマモモを育てましょう。
もし、ヤマモモのお手入れで困った場合は、ぜひ庭家plus 岡山へご相談ください。悩みの相談から手入れまで、庭のプロ集団が解決します。皆様の庭づくりのお手伝いができれば幸いです。
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎
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