【ヒサカキ(姫榊)】剪定の基本を庭師が伝授

「ヒサカキ(姫榊)」は神棚や祭壇に供えられる「サカキ」の近縁種でよく似ていますが、ヒサカキはサカキよりも葉が小さく、鋸歯(ギザギザの葉)があります。お供えものとしては、関東より南では「サカキ」、関東より北では「ヒサカキ」が多く用いられます。ヒサカキは強健で、萌芽力も強いため、生垣にも適しています。
ヒサカキは枝や葉が多い樹木です。見た目の美しさを保つためには、葉や枝が混みあっている部分を剪定で整理する必要があります。
この記事では、ヒサカキの剪定方法やベストなタイミでングを紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

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目次

ヒサカキの基本情報

属名:ヒサカキ属
科名:ツバキ科
学名:Eurya japonica
英名:Japanese Eurya
和名:ひさかき(姫榊)
別名:ビシャシャキ、シャシャキ
原産地:日本,東南アジア,インド
樹高:3m~10m
区分:常緑広葉樹、低木~小高木
耐暑性:強い
耐寒性:強い
開花期:3月~4月頃
花色:白、ピンク、紫
用途:雑木の庭、生垣など
花言葉:神を尊ぶ

ヒサカキの特徴

ヒサカキは春には小さな花が枝にびっしりと咲き、秋には黒紫色の実をつけ、その実はメジロ、カワラヒワ、ツグミ、ウソ、シロハラなどの野鳥が好んで食べます。生長はやや遅く、病害虫に強く、丈夫で芽吹きもよく育てやすい庭木です。耐陰性もあり、雑木林を模したお庭によく植栽されるヒサカキは、素朴な雰囲気で目立ちはしませんが、雑木のお庭のアクセントとして取り入れたい常緑の樹木です。
花からは独特の香りがし、人によってはその匂いが苦手という方もいらっしゃるかもしれません。たしかに生垣のようにたくさんのヒサカキを植栽されていると、香りを強く感じるかもしれませんが、1本、2本程度お庭に植栽する程度であれば気にならないかと思います。少し独特な香り以上に、ヒサカキにはわずかな光でも育てられる耐陰性、秋には誘鳥木としての役割、剪定にも強い強健さなどたくさんのよいところがあります。
また、ヒサカキは古くから神事に用いられており、神棚にお供えする植物でもあります。神棚にお供えしたヒサカキを長持ちさせるためには、水切り、雑菌対策、乾燥対策(エアコンの風が直接当たらないように工夫する)を行うとよいでしょう。

ヒサカキの剪定のタイミング

ヒサカキの剪定は生長期の3月~7月が適しています。
冬場は生長力が低下しているため、剪定を行うことにより、弱ったり、枯れてしまう原因になります。生長期である3月~7月に行うことにより、深く刈り込んでしまった場合でも、簡単に枯れることはありません。

ヒサカキの剪定道具

ヒサカキの剪定には以下の剪定道具を準備しましょう。

・軍手
・植木バサミ
・剪定バサミ
・刈り込みバサミ
・ノコギリ
・脚立
・癒合剤

ハサミやノコギリは使用前にアルコールで消毒をしましょう。消毒を怠ると、切り取った枝の切り口から細菌やウィルスが入り、樹木が病気になる原因となってしまいます。

ヒサカキは生長すると樹高が高くなり、手が届かない場合があります。その場合は脚立を使用し、剪定作業を行うことになりますが、脚立は剪定に向いている「三脚」を準備するようにしましょう。

ヒサカキの剪定メリット

ヒサカキは枝や葉が多く、混みあいやすい樹木です。混みあうと風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなるため、剪定を行い、風通しをよくすることでヒサカキを病害虫から守ることができます。また、葉の密度が濃い部分を透かし整理することで、見た目が美しくなります。

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ヒサカキの剪定方法

ヒサカキの剪定は生長期の3月~7月に行います。

不要な枝を整理する

ヒサカキは放任しても樹形はそれほど大きく乱れませんが、枝葉が混みあう部分が目立つ場合は、混みあった枝や幹吹き、内向枝などの不要な枝は切って整理をしましょう。主幹から生えている枝が混みあってしまっている場合は、不要な枝をつけ根から切ります。
枝数が多いので、刈り込みバサミを使用し時間や手間を省いてもよいでしょう。ただし、刈り込みを行った場合は、刈り込んだ後の目立つ切り口は、植木バサミで整理を行います。

形を整える

ヒサカキ全体のバランスを見ながら、樹冠を乱す枝や外側の枝は切り落として、形や大きさを整えます。
小さくまとめたい場合や高さを維持したい場合は、主幹を枝わかれしているところのすぐ上で切りましょう。

ヒサカキの育て方

ヒサカキは日陰に耐性があり、落葉樹の下などの直射日光の当たらない半日蔭で育てることができます。

日当たり

日当たりのよい場所と日陰、どちらでも育てることができますが、西日のような強い日があたる場所や完全に日の当たらない場所での植栽は控えましょう。
日が全くあたらない場所では光合成が行えないため、ヒサカキは生長できません。

水やり

ヒサカキの水やりは、基本的に必要ありません。
真夏日や雨が降らない日が続き、土が乾いている場合は水をあたえましょう。

肥料

ヒサカキへ肥料をあたえる際は、2月頃に行います。堆肥や油かすなどの有機質肥料をあたえましょう。

植え付け

ヒサカキの植え付けは4月~9月頃が適期です。ただし、梅雨時期は土から栄養が流れ出てしまうので植え付けは避けましょう。

ヒサカキの病害虫

ヒサカキは、比較的病害虫には強い樹木ですが、気をつけたい病害虫はいくつかあります。
病気で気をつけたいのが「すす病」、害虫で気をつけたいのが「ホタルガ」、「カイガラムシ」です。

すす病

すす病はカイガラムシやアブラムシの排泄物に発生するカビです。虫害だけでなく、光合成が妨げられることで生育が悪くなります。
カイガラムシやアブラムシを見つけたら駆除をしましょう。

ホタルガ

ホタルガは4~6月、8~9月に発生します。
ホタルガの幼虫は、葉裏の葉肉だけを円形に食べて食害します。ホタルガをヒサカキに付いたまま放置すると葉を食い破られてしまうので、見つけたら殺虫剤を散布し駆除しましょう。

カイガラムシ

すす病の原因をつくりだすカイガラムシは葉、枝、幹に集団でつき、汁を吸います。
カイガラムシの対策としては、剪定を行い風通しをよくすることで予防します。
カイガラムシを見つけた場合は、数が少ない場合はブラシでかき落として対処します。大量発生してしまった場合は、冬の時期にマシン油乳剤、石灰硫黄合剤などを散布しましょう。

まとめ

葉が美しく、雑木のお庭にもおすすめの「ヒサカキ」は、強健で初心者でも育てやすい庭木です。
雑木のお庭のシンボルツリーを目立たせる、名わき役として他の樹木と一緒に「ヒサカキ」を植栽してみたいという方もいらっしゃると思います。
ヒサカキは、放任してもそれほど樹形が乱れることはなく比較的管理しやすいですが、見た目の美しさを保つための剪定は必須です。
ヒサカキの剪定は、葉の密度が高く混みあった部分を透かして、表面部分の葉数を均一にすることにより、より見た目が美しい仕上がりになります。大きく生長したヒサカキの剪定には、脚立が必要になりますので、気をつけて剪定作業を行うようにしましょう。ぜひ、この記事を参考にヒサカキの剪定を行ってみてくださいね。

ヒサカキの剪定やお手入れで困った場合は、ぜひ庭家plus 岡山へご相談ください。
皆様の素敵なお庭づくりのお手伝いができれば幸いです。

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執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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