【ニューサイラン】基礎知識と育て方を庭師が伝授

ャープでかっこいいカラーリーフ!|【ニューサイラン】の育て方のコツをプロの庭師が伝授します

線形の葉姿がお庭にメリハリをつけてくれるニューサイラン。銅葉、黒葉、明るい斑入りや赤系など葉色も豊富で、カラーリーフの代表格です。
オージープランツ(オーストラリアンプランツ)やドライガーデンとも相性抜群で、一株あるとお庭がぐっと引き立ちます。生育環境が合えば、丈夫で育てやすい多年草です。
この記事では、基本の育て方や、大きくなりすぎた時の対処法なども解説します。

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目次

ニューサイランの基本情報

分類:ススキノキ(ワスレグサ)科フォルミウム属
学名:Phormium
英名:Flax Lily、New Zealand Flax
和名:ニューサイラン(入才蘭、新西蘭)
別名:マオラン(真麻蘭)、ニュージーランドアサ
原産地:ニュージーランド
樹高:0.6〜3m
葉張り:1〜1.5m前後
常落区分:多年草
耐寒性:やや弱い〜強い(品種による)
耐暑性:普通
開花期:6〜7月(日本では数年に一度)
花色:赤、オレンジなど
用途:植栽、グランドカバー、カラーリーフ、ドライガーデンなど
剪定時期:3〜4月
花言葉:素直

ニューサイランの特徴

ニューサイランは、まっすぐな葉のフォルムが印象的なニュージーランド原産の多年草です。ニューサイランというと狭義では「フォルミウム・テナックス(Phormium tenax)」のことですが、より細葉の「フォルミウム・クッキアナム(Phormium cookianum)」や2つを掛け合わせた園芸種も多く、一般的には2種の総称としてニューサイランと呼ばれています。

美しいフォルムの株姿と葉色

ニューサイランは18世紀にイギリスに持ち替えられてから、ガーデニングに欠かせないカラーリーフのひとつで、オージープランツ(オーストラリアンプランツ)ドライガーデンとも相性抜群です。艶のある緑葉、深みのある銅葉、明るい印象の斑入りなど、すっきりと木々の足元を魅せてくれます。細長い葉が株元から立ち上がり、扇状に広がるのが特徴です。葉は硬質な質感で存在感があり、生け花や花束など切り花でも定番の葉ものです。

現地での利用

ニューサイランは先住民族マオリでは「ハラケケ」と呼ばれ、その硬質な葉の繊維はさまざまに利用されてきました。ロープや船の帆、漁業用の網やカゴなどの日用品、マントなど衣類や織物の材料ともなったため、英名ではニュージーランドアサ(New Zealand flax/hemp)などとも呼ばれました。また葉や根から取れるエキスは保湿剤としても使用されてきました。現在でも、ニューサイランエキスを使った化粧品などが人気です。

耐寒性と冬越し

品種によっては寒さに強く、積雪する地域でも地植えできます。大型になるフォルミウム・テナックスは寒さに強く、-10℃まで耐えるものもあります。葉が太いタイプのニューサイランはフォルミウム・テナックス系の園芸種が多く、比較的寒さには強い品種が多く見られます。細葉のフォルミウム・クッキアナム系はやや寒さや暑さに弱い品種が多く、鉢植えでの管理がおすすめです。

耐暑性と夏越し

冬は越せても、夏の暑さで弱って枯れてしまったというケースが多いニューサイラン。真夏の直射日光や強い西日などは苦手です。特に斑入りやカラフルな品種、またクッキアナム系は暑さに弱い傾向があるので、夏は水切れや蒸れに注意しながら育てます。猛暑が続いて調子が悪い時には、寒冷紗などでの日除け対策や葉水も有効です。

ニューサイランの主な品種

ニューサイラン銅葉の代表的な品種で、フォルミウム・テナックスの園芸種です。赤紫色や海老茶色のような深い色合いで、葉裏はやや白っぽく見えます。色合いは個体差があり、同じパープレアでも赤っぽいもの、黒っぽいものなど差があります。比較的寒さにも強く、関東以南の暖地では地植えもできます。マルチングなどの対策で少々の雪にも耐えます。

バリエガータ

緑の葉にクリーム色の斑が入った品種で、こちらもフォルミウム・テナックスの園芸種です。斑のクリーム色が柔らかで、シャープなフォルムとのバランスが絶妙です。オージープランツ(オーストラリアンプランツ)ドライガーデンとも相性抜群で、うまく配置することで、お庭を明るく素敵な印象にしてくれます。丈夫で比較的寒さに強く、防寒対策を行えば多少の雪には耐えます。

ピンクストライプ

緑〜銅葉にピンク色のストライプが入る品種です。シックな印象ながら明るさもあり、意外と使いやすいカラーリーフです。パープレア(プルプレア)、バリエガータよりはやや耐寒性に劣りますが、関東以南では地植えができます。

その他

その他、「レインボーメイデン」や「レインボーチーフ」など、明るい赤色斑の品種も人気です。また「ブラックアダー」など、より黒色っぽい葉の品種もシックです。3〜5号鉢で売られているような細葉のタイプはクッキアナム系が多く、テナックス系のように葉が太くなることはあまりなく、寄せ植えや小さなお庭に向いています。また、細葉タイプや明るい赤色系の品種は、夏の暑さや直射日光に弱い傾向があります。まずは移動できる鉢植えでの栽培がおすすめです。

ニューサイランの育て方

水やり

自生地では湿った場所でも育ち、比較的水やりの加減も難しくありません。水はけの良い土でたっぷりの水やりを好みます。
鉢植えは、夏は乾燥しやすいため水切れに注意が必要です。やりすぎでも根腐れを起こすため、土に指を入れて乾いていたらたっぷり水やりしましょう。
地植えでも暑い夏は調子を崩しやすいので、水切れしないように様子を見ながら涼しい時間にたっぷり水やりしましょう。

日当たりと置き場所

日当たりを好みますが、半日陰や明るい日陰でも育ちます。斑入り種や色鮮やかな品種は夏の直射日光には弱いので、半日だけ日が当たるような半日陰がおすすめです。ただし日照が足りないとやや葉色が悪く、ひょろひょろとした印象になります。冬の寒い風には弱いので、株元をマルチングをしたり、樹木のグランドカバーとして植栽して風が当たらないように対策すると良いでしょう。

肥料

春と秋の2回、固形肥料や油かすなどを株元に施します。鉢植えは、春から秋の成長期には固形肥料や油かすなどを1〜2ヶ月に1回施します。ニューサイランは定期的な施肥で葉の艶が良くなり、生育も良くなります。

植え付けと植え替え

春や秋が適期です。品種によっては寒さに弱いので、暖かくなる春が良いでしょう。地植えの場合は腐葉土や堆肥を混ぜた水はけが良い肥沃な土壌に植え付けます。鉢植えは、市販の培養土か、赤玉土・腐葉土などを混ぜた用土に植え付けます。
根は直根性でがっしりとしているのが特徴です。そのため移植が苦手なので、地植えの場合はスペースや日当たりなどよく考えて植えましょう。鉢植えでは、太い根が根詰まりを起こしやすい傾向があります。根の様子を見ながら2〜3年に1回植え替えをします。

ニューサイランの病気と害虫

目立った病害虫はありません。虫にも強く、ほとんど虫がつくことがありません。病気にも強いですが、まれに細菌病などで葉が枯れることがあります。斑点などが現れたら、症状が出た葉をカットします。カットした葉はほかにうつらないよう、しっかりと処分しましょう。

ニューサイランの剪定方法

定期的な剪定の必要はあまりありませんが、大きくなると葉が混み合います。春の成長期に混み合ったまま夏に突入すると蒸れて弱ることがあるので、葉の整理を行うとよいでしょう。
古くなった葉や倒れた葉などは根元からカットします。先が傷んだり割れたりした葉は、根元からカットします。取り除くと寂しくなる場合は途中で斜めにカットすると、とりあえずの見た目は良くなります。

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大きくなりすぎた時のコツ

高さが大きくなりすぎている場合は、高くなった葉を株元からカットし、まだ背の低い新葉に交代させるように間引きます。さらに株を小さくしたいときには、株元から割って株分けをします。ニューサイランは扇状の葉がひとかたまりになっているので、ひとかたまり単位で割って取り除き、株の大きさを調整します。

ニューサイランの増やし方

ニューサイランは株分けで増やします。春が適期です。扇状につけた葉のかたまりで分けるように、スコップを差し込んで株を割ります。スコップを左右に揺らしながら、根をできるだけ切らないようにゆっくりほぐすように分けます。分けた株は、葉先を切って水はけの良い土に植えます。葉先が長い場合は、カットするとよいでしょう。

まとめ

ニューサイランは一年中綺麗な葉が見られるカラーリーフです。日本の生育環境では花が咲くことはめったにありませんが、数年に一度、長い花茎を伸ばして写真のような花を咲かせることがあります。いつか花が咲く姿を待つのも楽しみのひとつですね。ニューサイランをうまく配置して、ドライガーデンのアクセントにしてみてください。

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執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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